訪問

1.訪問時間の決め方

訪問時間は人を訪問する場合に一番気をつけなければいけないことです。一般的には午前ならば10時以降から11時頃まで、午後ならば1時から4時頃までで、いずれも食事の時間を外します。

2.到着時間を守る

個人のお宅を訪問する場合は、約束の時間ちょうどか5分後ぐらいに到着するようにします。レストランや喫茶店などの店で合う場合は、多少早く行ってもかまいません。相手の会社で会う場合は、時間通りに訪問します。
万が一約束の時間に遅れるときは、たとえ5分の遅刻であっても10分前までに遅れる理由と時間を相手に連絡しておきましょう。

3.訪問時の服装とコートの扱い方

正式な訪問と気軽な訪問、いずれの場合も迎える側を不愉快にさせない服装、また清潔な服装である事が大切です。
コートはチャイムを押す前か後に脱ぐかは、状況に応じて上手に使い分けましょう。

4.靴の脱ぎ方

玄関での基本的な靴の脱ぎ方は、そのまま正面で脱いで上がり、脱いだ後に座って靴先をドアに向けてそろえます。

5.スリッパの扱い方

通された部屋が和室であれば、部屋の前でスリッパを脱ぎ、部屋に入ってひざつきか正座でスリッパの向きを変えます。洋室ではスリッパを履いたまま部屋へ入ります。
帰り際には、玄関で靴を履いた後、振り返ってスリッパの向きを直して、端に寄せておきます。

6.手土産の選び方

必ず手土産を持参しなければならないということはありませんが、会社の上司や目上の人、また友人でも依頼事があるとき、招待されたとき、久しぶりの訪問の場合などでは、手土産を持参すべきでしょう。相手にふさわしい心のこもった品を選ぶよう心がけます。

7.あいさつのしかた

「語先後令」といって、言葉が先で動作が後からついていくのが正式です。あいさつは、目下の者から先に行います。
どの程度丁寧なあいさつをするかは、状況によって臨機応変に対処します。

8.手土産を渡すタイミング

手土産は、部屋に通されて、あいさつをすませたあとに渡します。
渡すときは、「お口に合うと良いですが」など一言添えて、箱の正面を相手に向けて両手で差し出します。その際、手土産は風呂敷や紙袋から出して渡し、紙袋などは持ち帰ります。

9.正式なあいさつはいつするの?

本来のあいさつは、部屋に通されてから行います。
あいさつの仕方は部屋の様式によって違います。

10.部屋の上座、下座の位置

一般的な和室の場合は、床の間を背にした席(床の間がない場合は、入り口から一番遠い席)が上座、入口に最も近い席が下座とされます。
洋室の場合は、ソファ主体と部屋主体に考える二通りの考え方があります。訪ねた場合は、「こちらへどうぞ」と指定された席へ座りましょう。

11.洋室での基本作法

一般的に出入り口から離れた場所や、眺めの良い場所が上席になります。また、椅子の種類によって席次が決まっています。上席がソファ、次がアームチェアー、その次がアームのない椅子です。ソファに座る場合は、奥が上座、入口に近い方が下座です。

12.座布団の扱い方

基本的なことは、座布団を踏んだり、裏表を返したりしない、座布団に座ったままあいさつをしない、家の人にすすめられてから座る、などです。

13.座布団の座り方

畳に座った状態から座布団へ座る場合と立った状態から座る場合の二通りあります。
両ひざ頭を少しあけて安定を図り、重心を後ろにおいて背筋を伸ばして座るときれいに見えます。

14.正座で足をしびれさせない工夫

しびれは座り方で少し弱めることができるので実践してみてください。
女性の場合はひざ頭を閉じて、足の甲と腹を左右重ねるか、親指同士をつけて座ります。しびれは、足の同じ場所に集中的に体重がかかることによって起こるので、しびれを和らげるには体重のかかり方を分散すると効果的です。

15.お茶の正しい飲み方

出されたお茶は、冷めないうちにいただきます。せっかく出されたのに、話に夢中になり冷めたころにいただくのはかえって失礼になります。その意味では早めに一口いただいておきましょう。
また、お茶と一緒に出されたおしぼりやお茶菓子は、遠慮する必要はありません。

16.お茶菓子のいただき方

お茶とともに和菓子などのお菓子が出されたときは、遠慮せずにいただきましょう。自分の為に用意されたものなのですから、遠慮して手をつけないのはかえって失礼になります。出されたお菓子は残さず食べるのが基本です。もし、残す場合は懐紙に包んで持ち帰ります。

17.お茶のお代わりと断り方

お茶のお代わりは遠慮せずにお願いしてかまいません。「おいしいお茶ですね」と言ってお願いしましょう。
断る場合は、適切な言葉で丁寧に断るのが礼儀です。「十分いただきました」と満足した意を相手に伝えて断ります。

18.ご馳走になったあとの片付けは必要?

親しい間柄に限ってですが、帰り際に手伝いが必要かどうかをたずねてみましょう。しかし、人によっては台所を見られたくないという人もいますから、判断は相手に任せます。

19.帰りのタイミングとあいさつ

訪問して用事がすんだら、できるだけ速やかにおいとましましょう。
話の区切りがついたときや相手がお茶を入れ替えようとしたときをとらえて、腕時計に目をやり「すっかり長居をしてしまいまして」と言いながら、失礼する意思を伝えます。
帰るタイミングを容易にするためには、訪問し時候のあいさつを終えたら、すぐに用件に入ることです。